密吉の備忘録

一向に整わないところで

生活(2023)

平日は朝6:30に起床。冷えてきて目覚めが悪いので1度はスヌーズ。二度目の目覚ましが鳴って仕方がなくチャイルドポーズ。ウネウネと起き上がり、マウスピースを外す。口内が気持ち悪いので口をゆすぐ。

炊飯器の蓋を開け、皿に弁当用の米を平たく盛り、冷ます。一番最初にしておかないと、詰める時までに冷めないから困る。3品だけ弁当のおかずをつくったら次は朝飯準備。コンロが二口なので同時進行できる時とできない時がある。最近は電子レンジが強い味方。

冷蔵庫から昨夜用意した出汁を取り出して鍋に注ぐ。面倒くさい時は顆粒出汁。味噌汁を適当につくったら窓を全開にし、寝坊助に声を掛ける。私も仕事のある日は悪いがお先に朝飯を失礼する。布団を畳めなどと小言を言いつつも(幼き頃の自分に特大ブーメラン)今日も安全であれと送り出す。

顔をつくって、珈琲を飲んで出勤。人前に立つ仕事だからしっかりしないと、と迷走しがちだったメイクも最近は作り込むのをやめてヘルシースタイルになった。

8:40が家を出るタイムリミット。団地のキンモクセイが心地よく香る中、駅まで自転車を走らせる。

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ロッカー。適当な私服を脱ぎ、お気に入りの制服をまとう。髪を結うと背筋が伸びる。今日の自分も決まっていると暗示をかけて夕方まで勤務。

と、まあ仕事しているようにみえるが実は1カ月のうち大半は仕事がない。半分は専業主婦。半分は働く自分。何もない日は好きな配信者のライブを聞きながら洗濯・洗い物・掃除機かけのルーティンを終えて珈琲ブレイク。食費と睨めっこしながらなんやかんやしつつ、素朴ご飯をつくって夫の帰りを待つ。

22:00、私はサッサと布団に入る。「残業続きだろ、早く寝ろ、回復だ」とつい小言を漏らしてしまうが、聞いてくれたためしがない。一日がもったいないらしい。

朝方、少し冷えるので布団にお邪魔したところ温かく受け入れてくれた。心地よく二度寝。あとから聞くと「うごうご、うねうねして気になるからロックした」とのこと。全然ハートフルな話ではなかった。

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休日、なぜか6:30に目覚める。いい加減にしてくれと思う。休日の朝はパン食の日が多い。音楽と珈琲メーカーのスイッチを押し、その間にサッとスープやサラダの用意。気分を上げる。

「もう先に食べるぞ、いいのか」と寝坊助を起こす。二人で揃って朝飯を食べ、甘味を用意して2度目の珈琲。各々好きなことを調べ、適当に話しているとだいたい洗濯終了の合図。二人で干し、皿洗いを任せ、私はその他の家事。一緒に家のことをしている時間は、「二人暮らし感」があって心地がいい。

自転車に乗っていないとやってられない人を見送り、私の時間。特にすることはない。だらしのない体でヨガをして、またすることはなくなる。

一人飯。ちょっとカフェ気分でも味わおうかと適当にプレート飯をつくる。美味しいが味気ない。せっかくのお天気なので何かしたいが思いつかない。

思いつかない。そう、思いつかない。

そうしていたらもうきっとすぐ夜飯の仕込み。今日はイシモチの塩焼き。そして昨日つくった芋煮。あとはどうしよう。小松菜の煮浸しとしよう。

作って、食べて、寝て、起きて。

ぐっすり眠れる日が年に指折りになった。
自分が何をしたいのか相変わらずわからない。
絶妙に体が回復し切らない。
特に大きな刺激もない。

そんな生活。
でも今は、それでいい。

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