密吉の備忘録

一向に整わないところで

日常

私は元来、人がまっすぐ歩くようなところを四角く歩くような人間、ついでにジャンプにダッシュもおまけに付けてしまうような人間だったらしい。母はさぞ苦労したことだろう。その名残なのか、時々体を変なところにぶつける。

あと、年々体が動かなくなると共に脳内で言葉や感情がうごうごとやたらめったら動くようになってしまった。でもそれが功を奏して話上手になるということも、書き上手になるということもなかった。残念無念また来世って感じ。

肝心なことを言おうとすると脳内背景が宇宙空間になり、今から言おうとしていることがパズルのピースのようになってフワフワと浮かぶ。そのピースを脳内で動かし、組み合わせる作業をするところで疲弊してしまい、声に出すというころまで相当の時間を費やす。だから言いたいことがあると、逆に黙ってしまう。というかひたすらに考えていて黙ってしまう。刹那的なかかわりやその場しのぎで人前に出ることは苦ではないのに。不思議だね。

自分の欠点とは全く思わないが、人と生きる上で1つのバリアになりかねないだろうなと考えていた私に「別にそれでもいいのでは」とサラッと言ってのけた奴が今のパートナー。でも私が振り絞って言ったことに対してのコメントが「それでどうしたらいいのか」というお言葉のこともあり。あは~私その先まで考えてなかった~なんてこともしばしば。とりあえず受け止めてくれというお気持ちのことが圧倒的に多いのかもしれない。他人に何をそこまで期待してるのだという話でもあり、ただ受け止めて欲しいならそれならそこまで深く考えなくてもいいのにという話でもあり。でもその一言で、なんでこんなに考えていたのかしら、なーんて突然ケロっとすることもあるのでおかしなもんだ。

学生時代、様々なことを学んでいると「心当たりしかない」と思えるようなことも多数あったけれど、みんな何かしらの心当たりと共に生きているのではなかろうか。だから、これが私だから仕方ないと半分は諦めて、半分は一応向き合う努力するか、そういえばポット洗浄してねえ、あ、レンジも脱臭してトースター磨いて、てかさっき考えていたことは特に生産性ねえなあ、あ、やっべ洗濯物干し忘れてた今からするの寒すぎるわ、とかまあ何もまとまらずに終わるのが日常。

そんな私を変わらず愛してくれと、結局他人に期待をするのも日常。

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